林遣都がインタビューに答えているのを時々YouTubで見るのだが、比較的最近の映画「しゃぼん玉」公開時の時のインタビューを見ると、彼の俳優としての変遷が彼の言葉で語られてとても良い。
インタビュー時は丁度デビューして10年たった頃で、自分から進んで俳優の道に入ったわけではないことや、仕事ばかりでいわゆる甘酸っぱい青春時代を経験できなかったり家族と離れて一人暮らしだったりと、寂しい経験があったこと。
二十歳を過ぎて、ようやく俳優としての自覚、やっていこうという思い(おっとこれは、2012-2013カレンダーMaking Part3のインタビューで言っていたことです。)、ギラギラして役に挑んでいた20代前半から今に至るまでの心の変化など、丁寧に自分の言葉で語る様がとても真摯だ。
15歳から俳優を始めて、よくコンスタントに途切れることなく主役級の役ばかりもらえたよね、と思う。しかも貪欲に自分から求めたわけでもなさそうなのに。
俳優はルックスだけでは続かない。最初からすごく演技が上手いわけではなかったと思うけど、どうにもならないダイコンではなかったし、役作りという意味での努力が半端でなかったのだと思う。しかもそれは、それ(役)をやりたいという自らの思いというよりは、周りの期待に応えたいという真面目さからではないかと、勝手に推測してしまう。
そして、ここで遅れてきたファンとして、林遣都にこれまで次々と役を与えてくれ、育ててくれた周りの映画人、事務所の人たち、支えた彼の家族に、本当に感謝したいと思いました。おかげで、私は今の林遣都を目撃できるわけで(君に会えてよかった!)、同時に林遣都が役者として参加した良作、秀作、一緒に作品づくりをした素晴らしい役者さんやスタッフにも出会えたわけだから。
と、この思いを林遣都ファンの皆さまと共有したくてブログに記録しました。(沼もここまで来たかと、ちょっと恥ずかしいけど。)