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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「キセキ ーあの日のソビトー」(2017年)

菅田くんが「GREEEEN」のメンバーを演じる、菅田くんが主役の映画だと思って観たら、どちらかというと松坂桃李が主役の映画だった。

音楽ビジネスの世界で求められるものと自分の目指す音楽の溝を埋めらなかった兄(松坂桃李)と、親の期待に背かず歯科医を目指しながらも、純粋に音楽に惹かれ才能を開花する弟(菅田将暉)。その才能を最初に見出すのは他でもない兄であり、自分にない、時代に求められた弟の音楽に嫉妬しながらも、それを世に出すことに自分の音楽の世界での存在理由を求めた兄の苦悩と喜びを見事に桃李が演じていた。

そして話の柱として医師であり厳格な父親との確執と、最期まで父親に認められたいといういう父への畏敬にも似た兄の思いが描かれている。父親に対する兄弟二人の態度は、今時そこまで親に服従的な態度で接する?というものだったけれど、だからこそ作っていなくてほぼ実話なのだろうと思う。最期まで、兄弟は父親を裏切らなかった。

メンバー4人が歯科医師の免許を持ち、顔出しをせずに次々にヒット曲を出すという稀有な存在のバンド「GREEEEN」誕生秘話。それ自体が興味深く、主役の二人(松坂桃李菅田将暉)の演技も光っていたけれど、正直、それだけって感じでした。

松坂桃李のメタルバンドのボーカルは、尖って怪しい感じがはまっていました。松坂桃李、声が素敵な俳優さんですよね。