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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「花芯」(2016年)

瀬戸内晴海(寂聴)原作で、女性の性愛を大胆に扱った作品ということで、1957年の発表当時、過激だと批判を浴びたそうだ。そう言えば、WOWOWのドラマで話題になった水川あさみ主演の「ダブル・ファンタジー」も女性の性愛への欲求を大胆に描いて話題になった。小説「花芯」は発表から実に60年近く後にならないと映画化されなかった。そして2018年にも、同じテーマの作品が出ると話題になる。女性のあるべき姿への幻想は、時代を経ても変わったようで実はそんなに変わっていないのかも。

 

主人公の愛のないセックスに溺れていく様に共感できないという声は多いけれど、こういう女はいると思う。しかも少数派ではないと思う。ただ、実際に性愛を求めて家庭を捨てられるかどうかは、理性と良心と、そして強さの問題のような気がする。性だけでなく、自分の思うところで奔放に生きることには憧れるけれど、実際にそれができる人はあまりいないだろう。

さて、林遣都は撮影時25歳くらいだろうか。主人公と愛のないセックスを繰り広げ、挙句に逃げられる亭主を演じている。映画全体の3分の1くらいが濡れ場で、林遣都の登場シーンは7割くらいが濡れ場(?)林遣都の女優との濡れ場って初めて見るお。(なんでここで?)まあこの映画は、なんといっても主演の村川絵梨のものだし、体を張った演技も良かったし、何より美しかった。

着物が様になる昭和初期の男を演じるにあたり、胸板が厚くないのも一つ説得力になると思う。そういう意味で林遣都(まだこの時期は相当細いものね。)も不倫相手役の安藤政信もナイスキャスティングってことで。