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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「グッド・ドクター」- 2

だいたいの医療ドラマでは、どんな難しい手術でも、天才的あるいはものすごい研究と訓練の必然で何とか成功するもので、患者はだいたい死なない。特に、このドラマの主人公、山﨑賢人が演じる新堂湊は、医学書や手術の事例をほとんど記憶するような記憶力に長けたサヴァン症候群(しかしコミュニケーションに障害がある)のレジデント(研修医)だ。どんな状況でも、この病院の小児外科にかかった子どもは助かるに決まっている、と高をくくっていた。

そんな偏見と共に第1、2話を見て、想像通りで突っ込みどころがなく、ブログに特に書くことがなかった。まあ、強いて言えば、障害を持つ青年の山﨑賢人のそれらしいしぐさや癖が可愛すぎるってことぐらいかしら。。

しかし!第3話で女の子が亡くなってしまった。嘘や!しかも、W主演と言ってもいい、上野樹里演じる夏美先生の初執刀で。娘をなくして両親のやり場のない哀しみと怒りが、病院をたらいまわしにされた最後に引き取って処置(手術)した医師に向けられたのは分からないでもないが、責められ訴えられた夏美先生(樹里)は失意のどん底に。そんな3話のメインストーリーが展開される中、湊先生(賢人)が画面の端っこであの独特な走り方でちょこちょこ走り回り、一生懸命彼の信じるところの仕事をしている。亡くなった女の子の着ていた服を繕い、彼女が大事に手にしていたラジオ体操カードをゴミ箱から探し出し複製し、両親に届けたのだ。その形見が両親の心を癒すこととなり、夏美先生も救われる。両親が夏美先生にお礼を言うシーンは本当に号泣ものだった。山﨑賢人そっちのけで、樹里のメインストーリーの山場で世間の母親たちは号泣したのではないだろうか。

ということで、”患者絶対死なない=医療ドラマ”にならないところで、気が抜けない「グッド・ドクター」。藤木直人演じる高山先生の弟の伏線もあり、今後が楽しみだ。

 

ところで、東郷病院の院長先生の柄本明が「A LIFE~愛しき人~」(今から思えばなんて、ベタなタイトルだろう・・)の院長と全く同じ役どころって思えるのは私だけ?他にいないのかなー、老院長にぴったりな俳優・・・。出過ぎることなく存在感を如何なく発揮できる、あの飄々とした中に真実を見抜く目、やはり柄本明しかいないか。