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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(2017年)

いきなりで申し訳ないが、ひょっとして林遣都、歌は苦手?彼が歌うシーンでは、なぜかこちらが緊張してしまった。ええっ?

山下達郎が作った「REBORN」を劇中ミュージシャン役の遣都がオリジナルソングとして、歌詞がないまま歌っていたのだが、その後、鈴木梨央がその歌を口ずさんだ時の方が、曲の全容がわかったもんな。そして、大人になった鈴木梨央の役を門脇麦が演じていて、麦が人気歌手の役としてそれを歌った時、なんて切なくいい歌なのだろう、と彼女の独特な透明感ある歌声を聴いて落涙した。

 

映画の話を説明するのは、登場人物も多く時間を行ったり来たりするので難しい。

ある一夜に、時空を超えて悩み相談の手紙という媒体を介して人々がやりとりをするんだけど、それらがすべて偶然・必然に少しずつ関係し、影響し、その結果が美しい物語となっている。原作者東野圭吾の、彼らしい絶妙な展開だった。

林遣都、今回は芽が出ないミュージシャン、しかも80年代ということで、最初、長髪ヅラと無精ひげという、一見面白い感じで登場。ジャニーズの山田涼介が主役のはずが、前半の主役は林遣都だよな、と思うほど重要な役でした。

おじいさんになった西田敏行も若い頃を演るには、かなり無理が・・・と思いましたが、うまくこなされていましたし、その息子役に萩原聖人。(「バッテリー」で林遣都とは共演していて、10年の時を経てまた同じ現場。)

最後のオチまで、本当によくできたファンタジーを、廣木隆一監督が美しく仕上げていました。(遣都の配役は「火花」からの廣木監督つながりかしらん。