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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「べっぴんさん」(2016年NHK朝ドラ)―5

やっと昇華できたよぉ。これまで画面に映っているけど、もう一言、もうワンアクション!を期待していると画面からいなくなるパターンの二郎ちゃん。東京でドラマーとしての成功を夢みる若者という以外に、どういう人物よ?と思っていたら、実は彼女思いの、心優しい青年だった……。

のはいいんだけどさー、なんかその過程の描きかたが雑じゃね?もはや演者、林遣都の問題ではなく、脚本の問題。というか前にも書いたけど、サイド・サイドストーリーだからね。仕方ないんだけどね。ファンとしては、林遣都の登場時間が少な過ぎて、ずっとモヤモヤとした気持ちで見ていたのだけど、(あ、実際は、母と娘の葛藤にかなり感情移入して見ていました。)やっと収まるところに収まって、遣都のアップも楽しんで「べっぴんさん」の川合二郎(林遣都)を堪能できました。

 

 

 

「デザイナー渋井直人の休日」

最近観た菅田将暉主演の「共喰い」という映画で、光石研は物語の元凶となる暴力を振るう性癖を持つ父親役を演じていた。そりゃあすごかった。表情、うなり声、出で立ち、すべてが圧倒的な力=暴力として、菅田将暉演じる息子の前に壁のように立ちはだかっていた。

様々な映画やドラマの脇にいて、悪者役も良い人役もこなすバイプレーヤーっていうイメージだったけど、「共喰い」の光石は、まさに主役の息子役の菅田と共喰いしていたような気がする。

そんな光石研が、俳優業40周年ということで初の連ドラ主役を張るというのが本作。本人は喜びつつ楽しみつつ、気負いなく臨んでいらっしゃるようだが、そのドラマに招集をかけられた俳優の面々の気負い方が半端じゃない。それだけ、俳優仲間からリスペクトされる存在なのね、光石さん。

私は、池松壮亮目当てで視聴しているのだけど、不覚にも第1回目を見逃してしまい、2回目から視聴。池松壮亮は2回目からは一度も登場していない・・・。これってひょっとしてゲスト制になっていて、1回目のゲストってことだったの??

 

テレ東の30分ものの深夜ドラマ。50代のおっさんに起こりがちなあるあるが満載。でもそこらへんのカッコ悪いおじさんではなく、一応オシャレを自他ともに認めている”デザイナー”という職業の独り身のおじさんの休日を描いている本作。オシャレで大人のオヤジの休日の過ごし方と思いきや、勘違いや下心に溢れた男心と行動にニヤニヤしながら楽しめる。レギュラ-で渋井のアシスタント役の岡山天音のゆるゆる感もグッド。

 

 

AIとの会話

今通っている高層ビルのオフィスでは、たぶん最新のエレベーターが稼働している。

エレベーターは何機もあり、止まるフロアもエレベーターによって分けてある。またカードをかざして止まる階を指定できる。止まる度に日本語・英語でフロアを教えてくれる他、カードをかざし忘れてうっかり彼女(エレベーターは女性の声)が行く予定のないフロアのボタンを押そうものなら「その階には止まりません」という。ついスマホに夢中で降りる階を押し忘れていたら、「ご利用階を押してください」と言われ「はいはい」と思わず返事したことさえある。

以前、荷物専用に載っていて、30階から29階に荷物と共に降りたかったのに、カードをかざしそびれ急降下。慌ててボタンを押してもかざしそびれているから「その階には止まりません」の繰り返し。一人で急降下するエレベータ-の中で「どこまで行くんだようっ」と半泣きにエレベーターに懇願する自分がいた・・・。(30階から地下3階に向かってすごい勢いで降りていくエレベーターの表示を見るとぞっとするでしょ?)

てな具合で、毎日エレベーターと軽く会話している。

そして机に置いたノートパソコンのウィンドウズのスクリーンセーバー。これを世界の絶景がかわるがわる表示されるものにしているのだが、初めて表示された景色では「気に入りましたか?」と画面右上に出る。だいたい♡マークの「はい」をクリックしていると、ご機嫌にまたその景色を何日か繰り返して表示する。ある時私にとって今一の景色が表示され、めずらしく「いいえ」をクリックしたらたちまち別の景色に変わった。その慌てたように速攻で変わったのを見て、コイツ人間か?と思ってしまった。

今のところAlexaやSiriを持っているわけではないのに、毎日AIと会話している自分がいる。(エレベーターやスクリーンセーバーの応答システムをAIと呼べるかはわかりませんが)

 

少し話が変わるけど、自分が老いて介護されるようになった時は、ぜひ他人さまや外国人スタッフではなく介護ロボットにお世話になりたいと、常日頃から願っている。(もはや近親者などは欠片も頭にない)

 

 

 

 

「いだてん」 - 2

いやあ、視聴率がふるわないとか、構成が複雑で大河ドラマらしくないとか、ネットで色々見るけれど、わたしは断然面白い❗と思います。

ここ数年、大河ドラマの主人公の幼少期のくだりを見るのがタルくて 、もっぱら物語が佳境に入った後半くらいから見ている私、今回のテンポある展開は大歓迎。しかも数多の主役級の役者をぜいたくに投入!ときた。

でもやはり1番は中村勘九郎だと思う。あそこまであの時代のランナー、しかも田舎から出てきた純朴かつ根性ある青年がハマるとは。けっこうな年齢だと思うのよ、彼。しかも本当は走るの嫌いだそうだ!?

前回は、帽子の赤色が汗と雨で流れ顔を血色に染めてゴール、世界記録を出したのだけど、顔を染める赤を、わざと熊取のように描き、歌舞伎役者の彼へのトリビュート、10里を走る37才の歌舞伎役者への応援ともとれた演出にほくそ笑んでしまった。

そしてそのサイドでわちゃわちゃとオリンピック初参加を目論む役所広司と古舘寛治 のコンビを見るのも楽しい。私はあの古舘の、何を演ってもちょっと胡散臭い感じのする風貌が好きで、彼が出ていると見る動機につながる。それが役所広司と組んでいるなんて!

今後の主役級の役者さんたちの見せ場を思うと、楽しみで仕方ない。

 

 

 

 

 

ディーン・フジオカ

「あさが来た」(2015年下半期のNHKの朝ドラ)で大ブレークしたディーン・フジオカにはまって初めてファンクラブなるものにも登録し、ライブコンサートは初回から3回も通いました。彼の最初の出演作「八月の物語」も棚にあります。(ハッキリ言ってこの作品のディーンはかなりいい。台詞がほとんどなくて、フレッシュで訥々として、たぶん香港の監督・映像スタッフがすばらしいのだと思う。)

「あさが来た」終了後のロスから、Google検索、YouTube検索を重ね、ありとあらゆる彼に関する情報を漁り、と同時に彼もメディアに出るようになり、彼に関する一連の情報を得た。台湾の連ドラ(ラブコメ)も見たしなー。

しかし、2年くらい続いたおディーン熱だったのだけど、演技が今一であることが一番の理由でだんだん冷めてしまった。演技よりも音楽のほうが向いているのではないかとさえ思う。(1stアルバム買ってます!)それとバラエティでのやり取りで、食へのこだわりが強すぎて私はついていけなかった。今思えば、日本のバラエティに慣れていなかったし、自信の持てる部分に特化して出していただけだと思うのだけど。

それが先日の「おしゃれイズム」では、それこそ1周回って一皮むけたディーンさんを見た。

ドラマ「モンテ・クリスト伯」や「レ・ミゼラブル」で評価され、元々やりたかった音楽活動も続けられていること、3人目のお子さんが誕生したことなど、公私ともに充実し活動のスタイルが少し定まってきたせいだろうか、余裕を感じることができた。かつての自分を”パリピ”でした、って言ったり、スタッフに「飯食おう!」って自然に言っている様が、本当はやんちゃだった頃を(勝手に)想像できて何だか良かった。

体も大人の男のがっしりした感じで、より落ち着いた感がある。ディーンさん、俳優4、音楽6くらいで今後も日本で活躍してほしいなと思った。彼が創るドラマや映画の主題歌は本当にいいなーと思うもの。すごく練られていて、言葉や音がとても広い、そして深いところで選ばれていて、物語の世界を表現している。

ファンクラブは更新しなかったけど、やっぱり好きだな、おディーンさま。これからも応援しています!

 

「3年A組」- 5

菅田将暉がカッコ良すぎる…。

余命いくばくもない上に、生徒を人質にとり(いや、もはや昨日の回で生徒を味方に付け)、学校の闇に切り込む壮絶な設定故に、実際に身を削っている。蒼白の顔にアザ(のメイク)が際立つ。痩せた体がファンタビのエディ・レッドメインを意識した洋服からのぞく。

生徒と教師という設定上、常に1人で20人くらいの(演技達者な、しかも実はそんなに年齢も離れていない)役者さんたちと対峙している。しかも立て籠りなのでほぼずっと同じシチュエーションだ。緩も急もあらへんがな。

もう相当頑張っている菅田君に、もはや頑張れとは言わないけど、この物語の展開は想像できないけど、終わりは柊先生の死であることがほぼ確実にわかるだけに、なんだか今から辛いです…。

 

 

「おっさんずラブ」(新春イッキ見スペシャル)

録画しておいて、貴重過ぎて、一から見られなかった「おっさんずラブ」全話を、ついに一気見しました。

何回も見たドラマだけど、今更気づいたことがあるので記します。

牧君が3回目くらいまではS線のイケメン社員って感じなのだけど、その後回を追うごとに、春田への思いに揺れ、思いが強くなるごとに柔らかい表情になり、かわいくなっていっているのだ!感情が瞳に120%映り、切なさが溢れそうになるのを耐えている様が、もし女性だったら一人の男を愛して、こういう状況になって愛が溢れ過ぎてきれいになるって言う現象と同じかしら。

「act+」のインタビューで、このドラマの撮影時、”女性的な気持ちでずっといた”、”顔つきも全然違っていたと思う””終わってみると、結構、魂吸い取られたな、”という彼の言葉が示すところを、今回のイッキ見で発見できたわけです。

 

これまでの繰り返し視聴が、牧ばかりを追って見てしまい、失礼ながら早送りしていたシーンもあったのだけど、今回それをせずに丁寧に視聴したところ、今更だけど、吉田鋼太郎の黒澤部長と大塚寧々の蝶子さんも、相当いいのですよ。改めて。

ああ、マジお宝だな。私にとってこのドラマ。

 

最後に、いろんな役の林遣都を観たい私としては、今夏公開予定の「善悪の屑」のことが残念で、悔しくてたまりません。